ミーティングの必要性
皆さんのチームではミーティングを行いますか?
このサイトのメインの読者であろうローイング関係者どうでしょう?
あなたのチームは?
例えば、いつもだらだらと長い時間ミーティングをしていませんか?
大切な練習時間を犠牲にしていませんか?
他人の時間を奪っていませんか?
上の人のありがたいお言葉を何十分、何時間も聞かされうんざりしていませんか?うんざりさせていませんか?
個人的な考えを言うと生産性のないミーティングは嫌いです。(大嫌いって言いたいぐらい無駄だと思ってたり笑)
スポーツをしていると、よく『明日は監督ミーティングだ』とか『全体ミーティングだ』とか耳にすることがありますが、ほとんどの選手は楽しみにしている様子はありません。(もちろん、自分の身の回りのことなので、国立大学さんのことはあまりわかりませんが。めっちゃ生産性のあるミーティングをしているかもしれないし笑)そして、そのほとんどが一部の人の自己満足で行われていることが多いと思っています。
自分が良くないと思うミーティングを大きく3つに分けるとすると、
- 定例ミーティング = 定期的にミーティングしていることへの安心感。
- 長いミーティング = 長い時間やったんだから成果があるはず。
- 特定の人のみ発言しているミーティング = 言いたいことが言えたから問題が解決したと勘違いしている。意見、意思が分かったと思いこんでいる(実際には全体の一部の意見、意思で、全員の意見ではない)
具体的にローイングに関わるミーティングでもう少し深堀りすると、練習前に長いミーティングをする。練習後に長いミーティングをする。監督、コーチから、毎週のように技術的、精神的なミーティングが行われる。
このようなミーティングは本当に意味がないと思っています。(もし、読者の中にそのようなミーティングを行っている監督、コーチがいたらすみません)
練習前にいくら話し合っても、練習中に話し合った内容なんか覚えていない。または、漕ぐことに必死でそれどころではない。(もし、覚えていればそのクルーはとっく速いはず笑)
練習後に長いミーティングをするなら、せめてストレッチをしながら、またはご飯を早く食べてエネルギーを補給してから、食べながら雑談形式でやる。などの工夫をしたいところです。
コロナ渦で練習時間が制限されていて、練習時間が足りないと聞いたことがありますが、陸の上でたくさん話す時間があるのであれば、とにかく練習!とにかく漕ぎましょうと言いたいです。ローイングの練習なんてせいぜい120分-150分あれば20kmでも漕ぎ終えることができます。コロナ渦で時間制限のあるチームのでも殆どが120分-180分の練習時間は確保できていると思うので、十分にトレーニングを行うことができると思います。
また、監督・コーチとのミーティングについては、『選手から監督・コーチミーティングが長い』『監督・コーチミーティングは意味がないと思う』とか言うと、下手するとクビになる、艇に乗せてもらえなくなる可能性もある難しいところなので、監督、コーチのなかで『自分かも』と思い当たる節のある監督、コーチはもう少し短時間で行う、開催数を減らすなどの検討をしていただけたらと思います。
偉そうなことを言うのは重々承知の上でですが、そもそも、長いミーティングをする監督やコーチは練習中何をしているのでしょうか?選手の立場からすると、1時間や2時間、テクニックや精神論を聞かされても正直ほとんど耳に入っていません。それより、艇に乗っているとき、練習中にコーチングを受けたいのです。アドバイスを貰いたいのです。もちろん、練習後のフィードバックを選手から聞く。選手へアウトプットする。などのコミュニケーションは次の練習にもつながると思うので行う必要はあると思いますが。
監督・コーチと選手との間のコミュニケーションはとても重要です。ただ、それは定例・形式的になるのではなく、選手が必要と感じているとき、そのまた逆も然り、必要に応じて行うことが大切だと思います。
これは、以前も書いたことがあるはずですが、監督・コーチと選手間のコミュニケーションについてはドイツに来てから『なるほどな!』と勉強になりました。必要に応じて選手、またはクルーとコミュニケーションをとる。合理性を求めるドイツならではの結果なのかもしれませんが、なるべく無駄なミーティングをしない。必要なコミュニケーションを行う!これを実践するだけで、無駄な時間をなくし、ストレスも少なくなる。逆に双方向のコミュニケーションをとることができ、全体が把握できる。こうしたメリットの方が大きのではないでしょうか?
もちろん、月数回、年数回などに来る、外部コーチやトレーナーとは、なかなかこうした方法を行うことは難しいと思うので、その場合は仕方ないかもしれませんが、なるべくSTEP-BY-STEPが実践できるような質問と回答を貰えるようにすると、日々のトレーニングにも活かせるようになるかもしれません。